仕事を始めて間もない頃、
先輩がカーテン生地の
説明をしてくれました。
その中でも、
一番心を惹かれた生地が、
“オパール加工”のレースカーテン!
美しい透かし模様が
施されたその生地は、
刺繍よりスタイリッシュな印象で、
軽さのある素敵なレースでした。
「この透かし模様なら、
レースを主役にしても良いかも・・・」
とさえ思いました。
しかも、
興味を持ったのはデザインだけでなく
その製造工程にもあります。
ポリエステルなどの酸に強い繊維と、
セルロース系の綿やレーヨンといった
酸に弱い繊維を複合した生地を、
硫酸などで捺染します。
すると、
酸に弱いセルロース系繊維部分が溶けて、
透かし模様ができあがるのです。
だから、複雑なデザインができて軽さもあるんだね~。
と納得。
ちなみに、
オパール加工の“オパール”は、
宝石のオパールから作られた和製語で、
英語では「バーンアウト」と言います。
メリットは、
やっぱり幅広いデザインが可能なところ。
繊細なものからシンプルなものまで、
様々なデザインを対応ができます。
また、
生地のデザインによっては
透けすぎないので、
人通りの多い窓にもお勧めです。
デメリットは、
生地の一部を薬品を使って溶かすので、
その部分が弱くなってしまうところです。
オパール加工の生地は、
その特徴を活かしたデザイン性から
主役級のレースも多く、
レースを室内側に掛ける
“フロントレース”にするのも、
透かし模様のデザインが楽しめるので
人気があります。
カーテンのスタイルは
一般的なものだけでなく、
生地の特性とデザインに合わせた
スタイルを作ることもでき、
本当に奥が深く面白いなと思います。
それでは、
Happyな一日をお過ごしください!