若かりし頃、
主人が取引先の社長のご自宅に
招かれたときの話し。
そこは、眺めの美しい川沿いの邸宅で、
趣のある建物と、
自然を感じられる素晴らしい
ロケーション。
しかし、
彼が一番目を奪われたもの。
それは、
キュリオケースに並ぶ、
数々のバカラのグラスコレクション!
その光り輝くコレクションの中から、
好きなグラスを選び、
お酒と食事を振る舞われたそう。
バカラのグラスで飲むお酒は、
より美味しく特別な気分を
感じたようです。
社長の人柄と、バカラのグラス。
すっかり虜になってしまったようで、
帰ってくると、
興奮しながら話していたのを覚えています。
そして、
“バカラのグラスを毎年ひとつずつ揃えていく”
と目標を掲げることになったのです。
今日は、
そこまで特別な気分にさせてくれる、
バカラについて取り上げたいと思います。
バカラの歴史は古く、
1764年、ルイ15世の認可を受けて、
フランスのロレーヌ地方のバカラ村にて、
ガラス工場がつくられたのが始まりです。
1823年にパリ国民博覧会で、
クリスタルの透明度とカット技術に
評判が集まり、金賞を受賞しました。
それから、
ルイ15世をはじめ、多くの王侯貴族に
愛用されるようになります。
職人が技術を習得し、
クリスタルの性質を
操れるようになるには、
15年の歳月がかかるそうで、
フランスの「M・O・F」
(フランス最優秀職人)を、
多く抱えています。
ひとつひとつがハンドメイドで、
仕上がりのクオリティーにも
こだわりがあるので、
製造された商品のうち、
市場に出るのは6~7割程度。
水準に達しないものは
廃棄されてしまいます。
完璧さを追求する、
バカラの精神が見えます。
限りなく透明なクリスタル
密度の高さを感じる重厚感
美しいカッティング技術
キラキラとした輝き
バカラには、
ステータスと特別な魅力があり、
多くの方を虜にしています。
インテリアの打ち合わせをするときも、
バカラのグラスや小物をお持ちの方は、
せっかくのバカラなので、
飾りながら収納したいという方が
ほとんどです。
照明に照らされたバカラは輝きを増し、
空間を彩るオブジェのように、
存在してくれます。
ところで、
主人のコレクションはといいますと、
一向に増える気配がありません。
特にお気に入りのグラスは良く使うので、
割ってしまうこともあるのです。
そして、
同じデザインのグラスをまた購入。
本当に勿体ない!
コレクションと言えるまでには、
いつになることやら・・・
今日は、バカラについてでした。
それでは、
Happyな一日をお過ごしください!