ミッドセンチュリーといえば、
イームズの家具。
その中でも、時代を象徴するプロダクト
「シェルチェア」
につてご紹介します。
デザイナーは、
チャールズ＆レイ・イームズ 夫婦
メーカーはハーマンミラー社です。
イームズは、
手の届くグッドデザインを、
世に送りだしてくれました。
その代表作がシェルチェアです。
1950年代に製作が始まって以来、
住宅、オフィス、公共施設など、
至る所で見られるシェルチェア。
これだけ汎用性がある椅子は
他に無いのでは…。
さかのぼること1948年
MOＭＡ主催の
“ローコスト家具デザイン国際コンペ”に、
シェルチェアは出展されました。
背座一体成型した美しいフォルムは、
ガラス繊維で補強したプラスチック
FRPが使用されました。
大量生産が可能で、
軽くて丈夫、安価にできるという
メリットがありました。
後に、環境への配慮から、
リサイクルしやすいポリプロピレンへ
変更されましたが、
近年、ハーマンミラー社独自の
FRP製造工程によって、
環境にやさしい
ファイバーグラスチェアが、
製造されるようになりました。
オリジナルの特徴でもある
ファイバーグラスの繊維質を、
復元できるように開発するという、
企業努力が感じられますね。
また、シェルチェアの特徴は、
ベース部分にも見られます。
以前はキャスター付きなどもありましたが、
現行品は、
代表的なデザインのエッフェルベース、
木を使用したダウェルベース、
重ねて収納できるスタッキングベース、
ロッキングチェア用のロッカーベース、
シンプルな４レグベースなどがあります。
様々なデザインの脚が用意され、
生活のあらゆるシーンに
対応できるように制作されています。
脚のデザイン、素材、
カラーバリエーションを、
自分の好きなように
組み合わせて楽しめるのも魅力です。
デザイナー家具の中では
購入しやすい価格帯で、
多くのニーズに柔軟に対応できて、
お手入れがしやすく、
美しいデザインという、
４拍子揃ったシェルチェア。
作られた時期により、
製造メーカーが変わったり、
素材の変更、
微妙な寸法の違いが見られますが、
ヴィンテージも味わいがあり、
コレクターがいるほどです。
それだけ長く愛され、
時代に合わせて変化している
魅力的な椅子シェルチェア。
未来のヴィンテージを
手に入れてみてはいかがでしょうか。
今日の名作の理由は
「シェルチェア」についてでした。
それでは、
Happyな一日をお過ごしください！
