冬はこたつでみかん。
最近は、
こたつを使う方が
少なくなってきていますが、
以前は、床座の日本らしく、
冬は家族でこたつを囲み、
みかんを食べる。
こんな光景がよく見られました。
そこで登場する
“みかん”
スーパーで見た時は、
もっとオレンジがかってたのに、
いざ食べようと、みかんを見たら、
なんか、黄色っぽく感じる!?
ってことありませんか?
それは、色の視覚効果に
よるものかもしれません。
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図2.jpg)
写真が分かりやすい例で、
赤いネットに入ったみかんと、
入っていないみかんでは、
色が違って見えますよね。
色の視覚効果とは、
複数の色を組み合わせた時に、
お互いに影響を及ぼして、
その色単体で見た時と、
見え方が変化することです。
いくつか種類があるので、
それぞれ見ていきましょう。
・色相対比
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図3.jpg)
背景色の影響で、
色が違って見える現象。
中央は同じオレンジ色なのに、
左は赤みがかって見え、
右は黄色みがかって見えます。
・明度対比
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図4.jpg)
明度の違う背景色の影響で、
明るさが違って見える現象。
中央のグレーは同じ色なのに、
左のグレーは暗く感じ
右のグレーは明るく感じます。
・彩度対比
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図5.jpg)
彩度の違う背景色の影響で、
鮮やかさが違って見える現象。
中央のブルーは同じ色なのに、
左側はくすんで見えて、
右側は鮮やかに見えます。
このように、
色の対比が、色相・明度・彩度、
それぞれに起こります。
組み合わされた面積が大きいときや、
上に挙げたの図ように、
周りを囲まれたときに
対比現象が起こります。
では、
面積が小さいときはどうなるでしょうか?
今度は、同化現象が起こります。
・色相の同化現象
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図7.jpg)
同じ黄色でも、左は緑がかって見え、
右側は赤みがかって見えます。
みかんと赤ネットは、
この色相の同化現象によるものです。
・明度の同化現象
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図8.jpg)
同じグレーでも、左は暗く、
右は明るく見えます。
・彩度の同化現象
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/図9.jpg)
同じピンクでも、左側はくすんで見えて、
右側は鮮やかに見えます。
つまり、組み合わせ方によって、
対比となったり、同化となったり、
変化するということです。
他にも、
クリスマスツリーの記事でふれた
補色対比や、
面積効果なども、
視覚効果のひとつです。
世の中のほとんどは、
様々な色の組み合わせで出来ているので、
意識していなくても、
その影響を受けているのです。
今日は、
色の視覚効果についてでした。
それでは、
Happyな一日をお過ごしください!