「この照明素敵ですね!!」
どこかで見たことのあるデザイン
きっと有名なデザイナーのものに違いない!?
モデルハウスだろうか…。
雑誌だろうか…。
いわゆる「名作」といわれるプロダクト
長く愛されているデザインには、
人を魅了する何かがあります。
今回は、ルイスポールセンの照明
PH5
についてご紹介します。
PH5は、1958年に
ルイスポールセンから発表された照明です。
デザイナーは、「近代照明の父」
と呼ばれている
ポールヘニングセン です
彼は、
器具のデザインをどう見せるかではなく
質の高い光で
どうやって自然に美しく照らすかを
生涯のデザインテーマにしていました。
30年!にも及ぶ研究の集大成が、
このPH5です。
デザインには3つの要素があります
①対数螺旋の採用
オウムガイの殻などにみられる
中心から一定倍に広がっていく螺旋。
これをデザインに取り入れたことで、
どこでも同じ角度で光が当たり、
下の方へしっかりと光が行きます。
②電球のまぶしさを取り除く
3枚のシェードの中に電球を置き
内部に2枚の反射板を組み込むことで、
どこからも電球を見えなくしており、
不快なまぶしさがありません。
③光の色へのこだわり
人間が一番リラックスする黄昏時の
「暖かさと爽やかさを合わせ持つ光」
を作り出すことをこだわりました。
当時は白熱電球が主流でしたので、
内部の反射板色を
「青」「赤」にすることで、
黄昏時の光を表現しました。
外観はシンプルですが
中をよく見ると青と赤に!!
今回ご紹介したのは
PH5の原型モデルに近い
「Classic」についてですが、
LED光源への変化や、
現在のインテリアスタイルに対応できる
様々な バリエーションがあります。
一つのデザインを完成させるのに、
30年をかけてつくられた
プロダクト
こだわりがあるデザインだからこそ、
人の心に響き
ずっと長く愛され続ける
理由があるのだと思います。
名作の理由、
今日はPH5についてでした。
Happyな一日をお過ごしください。