「この間、
紫色のクッションを見つけたんだけど、
部屋に合うか迷ってるんだよね。」
友人に、こう相談されたとしましょう。
この時、あなたはどんな「紫」を
想像しましたか?
鮮やかな紫を思い浮かべる方もいれば、
淡い色合いの優しい紫だったり、
くすんだ暗い紫かもしれません。
ただ、「紫」と聞いても、
「どんな紫」なのか、までは、
知ることはできません。
そこで、
色を表現するときに、
相手とその情報を、
共有できるツールが必要になります。
そこで、色を表現するための
基本となる、3つの性質。
色の三属性 についてお話しします。
色の三属性は、
「色相」
「明度」
「彩度」
で成り立っています。
「色相」は、
赤・青・緑といった、
色味のことを言います。
下の図は、色相環といって、
色味の順に並んだものです。
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/色相環1.gif)
「明度」は、
明るい・暗い、といった、
色の明るさを表すものです。
下の図は、
同じ色相ごと明るさ順に並んでいます。
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/明度-1.png)
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/shakudo-meido-1.png)
「彩度」は、
鮮やかさを表すものです。
下の図は、
鮮やかさの順に並んでおり、
右端が一番鮮やかな色になります。
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/彩度.jpg)
![](https://incolde.net/wp-content/uploads/2019/12/shakudo-1-1.png)
この3つの性質を使って、
どんな色かを表現できます。
また、この三属性を持つ色を
「有彩色」といいます。
以前、色の講義をした時に、
「白や黒は、
彩度がないから色じゃないのですか?」
と、質問されたことがありました。
いえいえ、
そんなことはありませんよー!
白、グレー、黒は、
「無彩色」という色になります。
この無彩色は、
色相と彩度を持たず、
明度だけで表現されます。
絵具を例にすると、
白に黒の分量を増やしていくと、
グレーの明るさが変化していきます。
モノクロの写真が
良い例かもしれません。
まとめると、
有彩色→色相・明度・彩度で表す
無彩色→明度のみで表す
となります。
今日は、
色を表現するときの基本である、
三属性についてでした。
日常生活でも、相手に伝える時に、
意識して活用してみてください。
Happyな一日をお過ごしください!